postheadericon 妖怪カプレ

何人(なんびと)も足を踏み入れたことのない山奥の、めったに日の光が差し込まない深い樹海の木の上にカプレは住んでおる。

フィリピンを代表する妖怪のひとつであるカプレは、ちょうどこのサイトを作った誰かさんのように、常時煙草をぷかぷか吸いながら動き回る、重度のニコチン依存症を抱えた巨人じゃ。


煙草といっても、カプレが好むのは葉巻煙草。タバカレラを愛好しているかどうかは知らんが、巨人が吸うものだけに、その大きさも並大抵のものではないことは容易に想像がつくじゃろう。

カプレの体長は2階建ての家の屋根にまで達するといわれ、その容貌はヒマラヤの雪男のように全身毛むくじゃらだとする説と、何年も風呂に入っていない、髪の毛ぼーぼー、髭ぼーぼーの乞食風のおっさんをただ単に大きくしただけだとする説に分かれる。

この妖怪は、「夜遅くまで遊び呆けていると、カプレにさらわれるよ」と親が子供達を戒めるほど恐れられている...というよりも、子供を従わせるための体のいい道具にされていると言ったほうが正しいじゃろう。「悪いことをすると、警察に連行されるよ」という、あれと同じノリじゃな。

ワシの知る限り、カプレが人間を襲ったり、喰らったりしたという話は聞いたことがないからじゃ。人間に妖術をかけて、同じところをぐるぐる回らせるぐらいじゃな。

案外、図体は馬鹿でかいが、煙草を吸うことだけに生きがいを感じている(これも誰かさんに似ている)温和で優しいおっさんなのかもしれん。

当然、フィリピンで「カプレ」といえば知らない人はいない程メジャーな妖怪であるにも拘らず、煙草を吸うしか他に取り柄のないカプレを題材にする漫画は少ない。


 



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