ヒロット(Hilot)とは、フィリピンに古代から伝わる代替医療の一つ。主に森林から採取した薬草を使用し、指による圧迫、揉み、さすりを駆使したマッサージにより、筋肉痛、腰痛、リウマチ、骨格の歪みなどの症状を和らげるとされている。ヒロット施術者をマンヒヒロット(Manghihilot)と呼ぶ。同じく祈祷を含む伝統医術を駆使して治療を行うアルボラリオ(Albularyo)もヒロットを使う。
私は逆子でかつ未熟児として生まれたせいか、斜視、乱視、左手小指のわん曲、猫背、ガニ股、右足の膝小僧がわずかに内側を向いている(そのためか転びやすく、駆けっこではいつもビリだった)など、生まれた時からすでに体にガタがきていた。
幼い頃にミンダナオ島南コタバト州の母の実家に遊びに行ったある日、母が私の猫背をなんとか治そうと、私を連れて近所のマンヒヒロットの自宅を訪問した。
当時(今でもそうだが)田舎では病院は数えるほどしかなく、治療代も高いため、アルボラリオやマンヒヒロットが村のお医者さんとして活躍していた。
幼い頃の遠い記憶を辿りつつ、ギャグを交えながら、その時の体験をご紹介しよう。
さて、マンヒヒロットの家に着くと、物静かなおばあちゃんが椅子にちょこんと座っていた。
母がイロンゴ語で事情を説明し、早速おばあちゃんによる施術が行われた。


余程の怪力の持ち主なのか、または秘孔を突かれたのかどうか知らないが、肩のあたりを揉まれた瞬間、言葉では言い表せないほどの激痛が背中を駆け巡り、泣き喚いたことを憶えている。
 悪夢のようなひとときからようやく解放され、帰路についたのだった。

最終更新 (2012年 1月 31日(火曜日) 17:46) You may send a trackback for this article by using the following Trackback link
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